旅だけではなく、日常においても同様である。目指すべきところへ向かっているつもりが、やむをえない出会いによって、想像とは異なる展開を余儀なくされる。それが結果的に自分の人生になっていく。だから、A地点に向かっている途中で、B地点の方が面白いと聞いたらそちらに行くし、C地点の方がいいよと言われたらCに行く。頑なにならず、柔らかく周囲の情報を取り込み、変化を受け入れる。どこかで断絶することなく、旅も日常も地続きなのだから、何もかも受け止めて生きていけたらいい。機上から水平線を見ていると、地球という惑星の上でいま生きていることの不思議さを思わずにはいられない。
旅だけではなく、日常においても同様である。目指すべきところへ向かっているつもりが、やむをえない出会いによって、想像とは異なる展開を余儀なくされる。それが結果的に自分の人生になっていく。だから、A地点に向かっている途中で、B地点の方が面白いと聞いたらそちらに行くし、C地点の方がいいよと言われたらCに行く。
頑なにならず、柔らかく周囲の情報を取り込み、変化を受け入れる。どこかで断絶することなく、旅も日常も地続きなのだから、何もかも受け止めて生きていけたらいい。機上から水平線を見ていると、地球という惑星の上でいま生きていることの不思議さを思わずにはいられない。
石川直樹 - NAOKI ISHIKAWA
1977年東京都渋谷区生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。人類学、民俗学などの領域に関心を持ち、辺境から都市まであらゆる場所を旅しながら、作品を発表し続けている。2008年『NEW DIMENSION』(赤々舎)、『POLAR』(リトルモア)により日本写真協会賞新人賞、講談社出版文化賞。2011年『CORONA』(青土社)により土門拳賞。2020年『EVEREST』(CCCメディアハウス)、『まれびと』(小学館)により日本写真協会賞作家賞を受賞した。著書に、開高健ノンフィクション賞を受賞した『最後の冒険家』(集英社)、『地上に星座をつくる』(新潮社)ほか。
Access to Photo
羽田空港第1ターミナル2F出発ロビーの南北ウィングそれぞれで、該当写真と10の写真が連なった巨大スケールの地平線をご覧いただけます。
写真サイズ:約1.8m × 約4.7m